兵庫県の相続問題に強い弁護士

兵庫県の特徴

兵庫県は、北は日本海に面し、南は瀬戸内海から太平洋へ面しています。

神戸港開港以来、国際規格の住宅や、トップレベルの教育を行う外国人学校、外国語対応可能な病院や生活相談機関、教会などが充実しており、外国の方々にとって住みよい環境が整えられています。

北部は冬に雪が多く、夏にはフェーン現象がおこり、南部は1年を通して雨が少ない多様な気候・風土であることから、海水浴やマリンスポーツが楽しめ、冬には但馬地域などでスキーが楽しめます。

また、明石海峡大橋や、有馬温泉、異人館、世界遺産の姫路城など観光地にも事欠かくことがありません。

播州手延べそうめん（揖保乃糸）は、そうめん全国シェアの40%を誇り、灘地区では、日本酒造りも盛んです。

そんな兵庫県の、相続の特徴について考えてみます。

データでみる兵庫県の相続

令和3年度に兵庫県で発生した相続は、61,980件です。令和3年の司法統計によれば、神戸家庭裁判所で扱った遺産分割事件は、567件です（※1）。

一方で、全国で発生した相続は1,439,856件で、全国の家庭裁判所で扱った遺産分割事件は、13,477件です。

相続のうち、家庭裁判所に持ち込まれた事案の割合は、兵庫県と全国では同程度いうことになります。ただし、大阪高等裁判所管轄内では、大阪家庭裁判所に次ぐ件数になっており、関西圏では、相続が争いになりやすい地域だと言うことはできます。

また、相続税の課税割合（※2）は、9.84%と全国8位となっており、兵庫県には比較的富裕層が多いことが予想されます。

*1 「第 44 表 遺産分割事件数―終局区分別―家庭裁判所別」　｜司法統計年報 令和3年
*2　課税割合：全死亡者数のうち、相続税の課税対象者が占める割合です。

兵庫県の地価と不動産相続

次に、兵庫県の地価分布を見てみます。兵庫県は、地価が高く、令和5年でも平均価格110,000円/㎡と、全国7位となっています。

住宅地の地価上昇傾向にあるのは主に4地域

まず、近年の地価変動についてです。
令和5年の兵庫県の地価調査によると、住宅地の地価は、平成20年以来、15年ぶりに上昇に転じています。

神戸・阪神南・阪神北・東播磨地域は引続き上昇している一方で、尼崎市と芦屋市については下落地点がゼロとなり、明石市と伊丹市では、全ての地点で上昇しています。

逆にいえば、他の地域では地価は下落傾向か、横ばいになっています。
特に西播磨地域や丹波地域では下落傾向が継続しています。

このように、兵庫県では地価変動にも地域差があることがうかがえます。

【出典】令和5年地価調査兵庫県の地価動向

地価の低い地域の不動産相続ほど注意が必要

一方、先述した通り地価が下がり続けている西播磨地域や丹波地域などは、地価も低くなっています。

地価が低い地域では、買い手がなかなか見つからないことが予想され、このような地域の土地が相続財産に含まれていると、その処分に困る可能性があります。

需要の低い地域ほど、どうやって遺産分割するか予め考えておくことが必要なのです。

兵庫県の弁護士事情

兵庫県は、実は、全国的にみても弁護士が多い地域です。

2023年8月22日時点で、兵庫県には、次の通り1,033名の弁護士が在籍しています（外国法事務弁護士を除く）。

弁護士数としては、東京都・大阪府・神奈川県・愛知県・福岡県に続いて全国6位の多さです。

【出典】「兵庫弁護士について」｜兵庫弁護士

神戸本部に弁護士が集中している

しかし、1,033名の弁護士が均等に兵庫県内に散らばっているわけではありません。
神戸本部に所属するのが634名と、圧倒的に神戸に集中しています。

神戸以外では、阪神支部・姫路支部にも集中しており、豊岡支部になると、登録されている弁護士数は8名のみです。

多くの弁護士は対応地域が広い

もちろん、相続問題が争いになってしまった場合には、何度も弁護士のもとに通わなければいけならず、近いに越したことはありません。
また、遺産に土地が含まれていれば、地元の弁護士であるほど、その不動産事情にも精通しているはずです。

とはいえ、何も必ずご自身のお住まいの地域で弁護士を探さなければいけないわけではありません。
ほとんどの弁護士事務所では、対応地域を県レベルで設定しており、場合によって兵庫県ではなく大阪府など、他府県の弁護士に依頼することもできます。

選択肢は多く持っていたほうがよいでしょう。

相続問題に強い弁護士に依頼しましょう

相続問題は、遺産の行方や親族の仲までも左右する、重大な問題です。そのため、相続に強い信頼できる弁護士に依頼するのが最優先です。
当サイトでは、相続に強い弁護士を厳選してご紹介しています。

弁護士選びのポイント

高額な土地やたくさんの土地を所有しており、相続税が発生する可能性が高いご家庭の場合には、不動産登記や相続税申告が必要になる可能性が高いため、司法書士や税理士などと提携している弁護士を選ぶことをお勧めします。

このような隣接士業と提携している弁護士に依頼すると、ご自分で司法書士や税理士を探す必要がなく、ワンストップでスムーズに相続手続をすすめることができ、手間が省けるからです。

また、相続争いは、遺産の多寡にかかわらず発生します。そのため、普段からご家族の意思疎通が上手くいっていなければ、相続争いとなってしまう可能性もあります。

今はまだ具体的に相続問題が起こっていない段階でも、将来の相続に備えて、一度相続問題に強い弁護士に相談に行ってみることをおすすめします。

兵庫県の裁判所一覧

最後に兵庫県の裁判所の所在地をご紹介しておきます。