岡山県の相続問題に強い弁護士

岡山県の特徴

南は瀬戸内海をはさみ四国に、北は山陰地方に接し、東は兵庫県、西は広島県に接する岡山県。

南部は、瀬戸内海とそこに浮かぶ多くの島々が美しい自然を形成し、北部は緑豊かな山々や、温泉地に恵まれています。

また、岡山県は、「晴れの国」と呼ばれるほど晴れの日が多く、瀬戸内海では海水浴を、蒜山高原では、夏は避暑、冬はスキーを楽しむことができます。

また、豊かな自然と温暖な気候に恵まれていることから、白桃やマスカット、ピオーネなど「くだもの王国」として知られています。

岡山県の相続について

令和3年度に岡山県で発生した相続は、22,857件です。司法統計年報によれば、岡山家庭裁判所で扱った遺産分割事件は、240となっています。

一方、全国で発生した相続は、1,439,856件、全国の家庭裁判所で扱われた遺産分割事件は、13,477件です。

したがって、岡山県で発生した相続件数に対する岡山家庭裁判所で扱った遺産分割事件の割合は、全国で発生した相続件数に対する全国の家庭裁判所で扱った遺産分割事件に対する割合を若干超えています。

つまり、岡山県は、全国でも相続が争いになりやすい県ということができます。

相続財産の金額の構成比

現金・預貯金・有価証券が過半を占める

次に、相続財産の金額の構成比をみてみると、現金・預貯金等と有価証券とを合わせると50.4％で、金融資産が半分以上を占めています（※）。

現金や預貯金であれば、1円単位まで分割することができ、公平に相続することができます。

一方、非上場株式は、評価方法がわかり難く、相続人間でだけでは、分割することが難しいでしょう。会社のオーナーや経営者が被相続人であれば、事業承継の問題も発生します。

また、遺産に公開株式や投資信託が含まれていたとしても、投資に明るくない相続人からすれば、いきなり相続しても処分に困ってしまうでしょう。

したがって、被相続人がどのような金融資産を所有しているかを事前に洗い出し、誰がどのように相続するか、早いうちから合意しておくことが重要になるのです。

※ 令和3年分相続税の申告事績の概要3頁「５ 相続財産の⾦額の構成⽐の推移」｜国税庁

不動産も3割を超える

相続財産の金額の構成比では、土地は33.2％、家屋は5.1％と、不動産は30％を超えています。

不動産も、相続では特に争いの種になりやすい遺産です。
周辺環境の変化によって価値が変動しやすく、また、相続人全員が不要であっても、第三者に簡単に売却できるものではないからです。

そこで、次項では、岡山県の地価事情について見ていきましょう。

岡山県の地価産事情

以下は、用途別に見た岡山県の不動産と全国の地価の用途別平均変動率です。2023年には、すべての用途で、地価が上昇していることが分かります。

住宅地では、28年ぶりに上昇に転じており、商業地では1.6％と、2年連続の上昇を示しています。

【出典】「令和５年地価公示の概要」

地価が高いのは岡山市、倉敷市

岡山市は地価が高く、とりわけ岡山駅のある北区は高額になっています。
住宅地では1㎡あたり17万円、商業地では160万円を超す地点もあります。
駅周辺は商業地として栄えているほか、ターミナル駅として交通の便も岡山県では一番良いためと考えられます。

また、倉敷市も、倉敷駅周辺の阿智などの地域では、40万円を超える(/㎡)ポイントもあり、高水準です（※）。
倉敷市には美観地区があり、観光地としても人気です。

また、岡山市と並んで地価が上昇傾向にある早島町は、県南部中央に位置し、岡山市・倉敷市と隣接しており、両市のベッドタウンとしての人気が高いのです。

街の喧騒から離れた静かな自然あふれる地で生活したい、かつ交通の便もいい地域に住みたいという家庭が、早島町に家を構える傾向があります。

※ 令和５年地価公示結果について「(2)対前年変動率（倉敷市）」｜岡山県

ただし、遺産に不動産が含まれていなくても、安心はできません。岡山県は、他県に比べ相続争いになる可能性が高く、また、相続争いは、遺産の多寡にかかわらず起きるからです。

相続問題は早いうちから弁護士に相談しよう

相続問題は、相続が発生してから行動するのでは遅いことがあります。

相続税申告などの期限が迫るなか、相続人だけの話し合いでは、なかなか遺産分割の方法について合意に至らないケースも少なくないからです。

そこで、できるだけ被相続人がご健在のうちから、親族みんなで話し合っておくことが望ましいのです。

弁護士への相談は早いに越したことはありません。
対応が遅くなればなるほど、対策の選択肢も狭まるなど、どんどん苦しい状況になってしまう可能性があります。

相続問題は、できるだけ早くから弁護士に相談するようにしましょう。

岡山県の弁護士事情

それでは、岡山県の弁護士事情はどのようになっているのでしょうか。

日弁連の発表によると、2023年4月1日時点での岡山弁護士会に所属する弁護士は、以下の通り412名です(※)。

全国で見ると14番目の多さで、弁護士が集中する東京都や大阪に比べれば必ずしも多いとはいえませんが、まずまずの多さといえるでしょう。

【出典】「岡山弁護士会とは？」｜岡山弁護士会

特に岡山市部に集中

とはいえ、412名の弁護士が岡山県内各地に均一に分散しているわけではなく、8割以上の弁護士が岡山市で活動しています。

そのため、岡山市にお住まいの家庭であれば、ご自宅近くに弁護士を見つけることも難しくはないでしょう。しかし、それ以外の市町村では、選択肢が狭まることも予想されます。

ご自宅近くにご自身に理想にかなう弁護士先生が見つからないという場合は、岡山市まで足を延ばして探すことをお勧めします。

当サイトでは、相続問題に強い岡山県の弁護士を厳選してご紹介しています。
ぜひ、ご参考にしてください。

岡山県の裁判所

最後に、岡山県の裁判所の所在地は次の通りです。