千葉県で国際相続に対応している弁護士

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東京から簡単にアクセスができ、旅行者からも大人気の「千葉県」。

東京ディズニーランドや東京ディズニーシー、海ほたるといった観光スポットも多く、幕張メッセなどで開催される大型イベントは、非常に多くの来場者数を誇ります。
また、海浜幕張駅すぐの三井アウトレットパークも大変人気です。

そんな千葉県ですが、相続事情はどのようになっているのでしょうか。

千葉県の相続税発生件数は年5,000件を超える

千葉県の1年間の相続税発生件数(平成30年度*1)は「5,291件」です。
これは全国47都道府県の相続税発生件数総数のうち、約5%を占めており、大きな数字です。

いっぽう、年間に納付される相続税の総額(*2)は約886億円で、全国で6番目です。東京都や神奈川県はこれより桁が1つ増えますから、首都圏としてはまずまずの金額といったところでしょう。

被相続人1人あたりの相続税額は単純計算で「約1,675万円」です。
一件の相続につき高額な相続税がかかっていることがわかります。

さらに、家庭裁判所で遺産分割調停が令和元年度中に行われた件数(*3)は「455件」です。
これは、全国での発生件数の総数12,785件のうち約3.6%を占めており、調停の発生件数も比較的多いことがわかります。

このように、千葉県の相続税総額は高くはないものの、発生件数としては非常に多い地域です。
発生しないと油断していると、高額な相続税を納めることになる可能性もありますので、相続対策を忘れずに行いましょう。

*1  東京国税局「平成30年度分 相続税の申告事績の概要」3-4頁
*2 国税徴収 12頁
*3 遺産分割事件数—終局区分別—家庭裁判所別

課税対象額の大部分を占めるのが土地

相続税課税対象額の大部分を占めるのが、実は「土地」です。

千葉の相続財産の金額の構成比(平成30年度*1)をみると、現金・預貯金等が34.5%なのに対して土地が33.9%、家屋が5.4%です。
不動産というくくりで見てしまえば、現金・預貯金等の金額を上回ることになります。

土地は、それだけでも数千万円単位の価値がある場合が多く、さらに分割することが難しいため、特に相続争いの種になりやすいです。

しかし、土地と一口に言っても、その金額はピンキリです。
では、千葉県の土地価格(地価)が高い場所はどの地域なのでしょうか?

地価が高い浦安市や市川市

基本的に関東のどの都道府県にもいえることですが、東京都心部へのアクセスがよい地域ほど地価が高くなります。
東京都に隣接する千葉県は全体的に地価が下がりにくく、むしろ年々上昇傾向にあることが分かっています。
住宅地、商業地、工業地など、地域の特色に関係なく、いずれの地域も地価が上がっていることからも、千葉県全体の需要の高さが伺えます。

もう少し詳細に千葉県の地域ごとに見ていくと、東京に近い「西武地域」は都市開発が進んでいるため、その分地価も高額になっています。
中でも、ディズニーランドが建つ「浦安市」や都営地下鉄新宿線の終点駅となる八幡駅のある「市川市」の地価は高額なことで知られています。

市町村別の地価平均ランキング(*4)をみても、1位の浦安市が35万8066円/㎡、2位の市川市が35万2350円/㎡なのに対して、3位の船橋市が21万1131円/㎡で、2位と3位の間に14万円/㎡以上の開きがあります。
特に市川市八幡のとある地点では、183万円/㎡を超えているようです。

実際の相続税発生件数や納付税額も、浦安市と市川市の2つの地域は高額です。

*4 土地代データ

人口の多い市は相続発生件数が多い

浦安市や市川市は、地価が高いために相続税が発生しやすいこともうなずけます。
しかし、相続税の発生件数が多いのは、地価が高い地域だけではありません。
人口の多い市でも、比較的相続が発生しやすいと考えられます。

たとえば、「松戸市」は、上記2つの地域よりも地価は低いものの、人口が約49万人と、市川市に次いで県内4位になっています(*5)。

松戸市は東京に近く、アクセスもしやすいため、ベッドタウンとして大きく発展していきました。
人が多い分、当然相続が発生しやすいですから、松戸市の相続発生件数や相続税納付額は高い水準になっています。

*5 千葉県「市区町村別人口と世帯(最新)」

千葉県には富裕層も多い

これまで見てきたように、東京へのアクセスがよく、目玉となる観光地が多い千葉県は、地価も高額になりやすいという特徴があります。
地価が高いところに住んでいるということは、富裕層も多いのでしょうか。

富裕層が多い地域① 浦安市

市町村別課税所得データによると、「453万円」で千葉県1位の浦安市は、やはり富裕層が多い地域といえます(*6)。

この地域は、海岸沿いで景観のよい住宅が整備されているだけでなく、東京へのアクセスのよさも兼ね備えているため、住宅地としての需要も高くなっています。

*6 年収・収入に関する総合情報サイト「年収ガイド」

富裕層が多い地域② 幕張(千葉市美浜区)

前述した三井アウトレットパークや日本最大のイオン幕張店など、大型店舗が揃っているほか、幕張メッセのある千葉市美浜区。

多くのマンションが立ち並び、高級住宅街となっているので、富裕層が多いと考えられます。

富裕層が多い地域③ 千葉市中央区

千葉県内の地価ランキング7位を誇る千葉市内でも、とりわけ地価が高いのが、「千葉市中央区」です。

この地域は、千葉市内で最も人口が多く、中心には主要交通の起点である「千葉駅」が建っています。
商業施設やビジネスビル、官公庁などが多く建設されている地域でもあるため、千葉県内のビジネスの中心地ともいえるでしょう。

そのため、この地域を生活の拠点にしている人には、比較的富裕層が多いといわれています。

地価が上がりにくい地域の相続問題

これまで地価の高い地域や富裕層の多い地域について見てきました。
反対に、千葉県は東京とともに発展してきたという側面があり、東京から遠い地域やアクセスしづらい地域などは、地価が安くなっています。

さらに、千葉県内で生活する人はもともと大きな住宅を所有しており、1人あたりが所有している土地が広いことが分かっています。
そのため、地域によっては地価が上がりにくいというのも千葉県の特徴です。

郊外の中でも地域差がある

農産業が発展している「東金」や「館山」「佐原」などは、人口減少とともに地価が下がってしまっています。
一部の地域では、1㎡あたり平均地価が1万円を割っているところもあります。

一方、近年都市計画が進み、近年発展している地域もあります。
「流山市」などがその例で、つくばエクスプレスの開業とともに発展しつつある地域が増えています。
こうした地域は現在の地価はそれほど高くなくても、今後高騰する可能性があると考えられています。

このように、地域によってバラつきがあるのも事実です。
地価が上がりにくい地域では、不要であっても買い手が見つからず、本来相続財産であるはずの土地や家屋がかえって相続人にとって重い負担になる可能性もあります。

千葉県の相続問題と弁護士事情

相続の際に起きるトラブルは、富裕層であるほど問題がややこしくなるといわれています。
しかし、千葉県は1軒あたりの住宅が大きいなど、県内では中層でも他県から見れば富裕層に当てはまる可能性がある、線引きが複雑な地域です。

自分は富裕層ではない、と思っていても、ふたを開けてみれば高額な相続税がかかるなど、思わぬ相続トラブルに巻き込まれてしまう可能性が誰にでもあります。
被相続人が富裕層であったり、高い土地を所有していたりすると、相続税が高額になりやすいため、減税対策を行うことが必須になってきます。

また、減税対策だけではなく、誰が相続するのか、どのように分割するのかというのはどなたであっても考えなくてはならない問題です。
さらに、先述の通り、地価の安い地域では、相続人間で不動産の押し付け合いになってしまうおそれもあります。

どこでどうこじれるか分からないのが相続問題です。
そこで、複雑な相続トラブルの強い味方となる弁護士について調べていきましょう。

千葉県の弁護士数は人口比でみると不足気味?

2019年3月31日時点で千葉県内に在籍している弁護士は「814人」で、全国にいる弁護士の約2%を占める数です(*7)。
さらに法律事務所数も、「403箇所」と、多く存在しているように思えます。

ただし、千葉県内人口(6,280,697人)を弁護士人数で割ると、千葉県内の弁護士1人あたりが約7,700人の千葉県民を抱える計算になります。
東京都では弁護士1人あたりの人口は約715人(※)ですから、千葉県の弁護士数は相対的にやや不足気味であることが分かります。

*7 日弁連 弁護士会別弁護士数
※2019年3月31日時点の東京都の弁護士数:19,577人
2020年6月1日時点の東京都の推定人口:13,999,568人
(参考:東京都ホームページ

つまり、相続トラブルが起きたときに相談・依頼したいと思っても、多忙の弁護士だと受けてもらえない可能性もあります。
相続トラブルは経験や実績によって、スムーズに解決できるか、減税にまで対応できるのかが変わってしまいますから、人選がとても大切です。

ただでさえ少なめの弁護士の中で、一般的にいわれる「相続に強い弁護士」の割合となれば、より少なくなってしまうことが予想されていますので、トラブルが起きた場合は早めに相談・依頼へいきましょう。

県内の事情をよく知っている弁護士に依頼するのがおすすめ

中には他県の弁護士に依頼する方もいらっしゃいます。
東京をはじめとする関東に在籍している弁護士や弁護士事務所の多くが、千葉県まで対応範囲に据えているケースが多いのです。

しかし、地価や富裕層の項でも触れたように、千葉県内は地域によって特色が大きく変わっています。
発展し近代化した地域と、未だ発展途中の地域とでは、相続税や相続財産に大きな違いが現れます。
発展途中といっても、様々な要因から今後価値上昇が期待できる土地もあるでしょうから、弁護士自身もそういった事情に精通している必要があります。

ですから、千葉県内の特色をきちんと把握した、千葉県に在籍している弁護士が強い味方となってもらうのがおすすめです。

遺産の相続トラブルは生前から準備しておこう

弁護士数が不足気味な千葉県では、実際に相続が開始してからでは引き受けてもらえない可能性があります。

そこで、あなたが住んでいる地域や資産の状況、家族の特徴などから相続トラブルが起きるか不安な場合は、事前に相続に強い弁護士を探しておきましょう。
そして、相続の仕組みや相続税の価格、遺言書の書き方などを教わっておき、生前から対策しておくことがオススメです。

もし、あなたが相続する立場でも、同じように前もって信頼できる弁護士を見つけておくことが大切です。

多くの弁護士が初回相談料無料となっていますので、相続トラブルが起きた場合どのように対処すればよいのか、何をしてはいけないのかを事前に確認しておきましょう。

遺産相続は被相続人が亡くなってから始まりますが、相続対策は今日から始めることができます。

弁護士数が不足しがちな千葉県では、特に早め早めの相続対策が重要な鍵となりますので、思い立ったらすぐにでも、弁護士への相談を行いましょう。

千葉県の弁護士についてよくある質問

千葉県の弁護士の費用相場はどのくらいですか?

相続案件を弁護士に依頼する場合、費用は案件の内容と弁護士事務所によって異なります。遺産分割であれば、一般的には、着手金が20~30万円程度、また報奨金として、得た利益の一定の割合になります。 相続放棄であれば、5~10万円程度です。 遺留分侵害額請求であれば、着手金が10万円~30万円程度、また報奨金として、得た利益の一定の割合です。

千葉県の弁護士にはどんなことを依頼できますか?

遺言書の作成、相続対策、遺産分割、相続放棄、遺留分侵害額請求など、基本的には、相続にかかわるどんなことでも弁護士に相談・依頼することができます。弁護士は代理人になることができますので、依頼者の代わりに、遺産分割協議に出席したり、相続放棄の手続などを行うことができます。