岐阜県で国際相続に対応している弁護士

岐阜県の特徴

岐阜県は、日本列島の中心部に位置する、数少ない海なし県の1つです。

飛騨には御嶽山・乗鞍岳・奥穂高岳など、標高3,000メートルを超える山々が連なり、美濃には木曽三川が流れ、長良川中流域は「日本の名水百選」に選ばれる豊な自然に溢れた県として知られています。

下呂温泉や、世界遺産である白川郷でも知られる岐阜県。そんな岐阜県の相続について考えてみましょう。

岐阜県の相続事情

令和3年度に岐阜県で発生した相続は、24,126件、同年岐阜家庭裁判所が扱った遺産分割事件は、202*件です。

一方、全国で発生した相続は、1,439,856件で、全国の家庭裁判所が扱った遺産分割事件は、13,447*件です。したがって、全国の割合と比較すると、岐阜県で相続が裁判所に持ち込まれるほど争いになる割合は、それほど高くはないことが分かります。

しかし、だからと言って、安心はできません。遺産分割では、遺産に土地や家屋などの不動産が含まれていると、預貯金などの資産に比べて、相続する土地の価値が非常に大きく、また、分割も難しいため争いになりやすいからです。

そこで次に、相続争いの火種になりやすい地価について見てみることにします。

【出典】令和3年司法統計年報 3家事編 62頁「第 44 表 遺産分割事件数」｜裁判所

岐阜県の地価動向

以下は、2023年の岐阜県と全国の地価対前年平均変動率の比較です。

【出典】「令和５年岐阜県地価調査のあらまし」｜岐阜県都市建築部都市政策課

岐阜県では、31年間連続で下降をしていますが、前年と比べて上昇した地点は20から32地点へと増えており、商業地も前年比横ばいですが、前年と比較して上昇に転じた地点は、10から21地点に増えています。

したがって、岐阜県の地価は、全国と比べるとまだ弱含みですが、徐々に回復傾向にあると言えるでしょう。

岐阜県の中で最も地価が高額な地域が、県庁所在地である「岐阜市」です。岐阜市の人口は他県の3倍以上も多く、岐阜県の中心都市として発展してきました。交通の利便性や商業施設、ビジネス街など多くの多面性を見せる都市でもあり、納得の地価の高さです。

岐阜市に次いで多いのが「大垣市」です。岐阜市と隣接している市でもあり、通勤・通学する方が多いためベッドタウンとしての役割もあり、地価も高くなっています。

ただし、相続は、遺産の多寡にかかわらず、発生します。令和4年の認容・成立遺産分割協議のうちで、1,000万円以下の事案が2,296件と全体の3割を超え、5,000万円以下の事案は、2,935と全体の4割をを占め、5,000万円以下の事案が7割を超えているのです。

相続が開始すると、争いになる可能性は、誰しも否定できないのです。もし、争いになれば、弁護士への依頼も検討しなければなりません。

【出典】令和3年司法統計年報 3家事編 66頁「第52表遺産分割事件のうち認容・成立件数」｜裁判所

岐阜の弁護士事情

そこで、相続のトラブルが起きた時に頼りになる、岐阜県の弁護士事情を確かめていきましょう。

【出典】「弁護士一覧」｜岐阜弁護士会

岐阜県内に在籍している弁護士数は「219名」です。

ご覧の通り、6割以上の弁護士が岐阜市内で活動しています。その他に、2桁を超える弁護士が活動しているのは、大垣市と多治見市しかありません。

全国の弁護士会に所属する弁護士は、2023年12月現在、44,777名在籍しており、岐阜県で活動する弁護士は、その0.4%にしか達しません。

岐阜県に弁護士が少ない理由には、愛知県の弁護士が岐阜県の案件も対応していることが推測されます。対応件数や経験などは、岐阜県よりも愛知県の弁護士の方が多くなり、やり手弁護士も多いかもしれません。

弁護士にも得手不得手があり、すべての弁護士が相続に強いわけではありません。相続争いでは、相続案件に実績・経験が豊富な弁護士に依頼することが重要になります。

そのため、相続トラブルを回避したい、相続争いを解決したいと思うのなら、まず一度相談してみることをお勧めします。初回相談だけなら無料で行っているところもあり、弁護士を選ぶ際には、実際に話した印象から決めることがとても重要です。

岐阜県の裁判所

最後に岐阜県の裁判所の一覧を掲載します。