鹿児島県で国際相続に対応している弁護士

鹿児島県の特徴

鹿児島県は、中国や韓国、東南アジア諸国に近接し、本州の西南部に位置します。

屋久島や桜島を持つ自然豊かな県であり、指宿温泉や霧島温泉郷など温泉に恵まれてもいます。

農業や畜産業が盛んであり、さつまいもの生産量は全国第1位、そして鹿児島黒牛などはブランド牛として知られています。

観光では、霧島神宮、仙巌園、いおワールドかごしま水族館など、多数の見所がありますが、鹿児島県といえば何と言っても西郷隆盛でしょう。 隆盛ゆかりの地を訪れる観光客が毎年大勢訪れ賑わいを見せています。

こんな鹿児島の相続事情について考えてみましょう。

鹿児島県の相続事情

鹿児島県では、令和3年度には、21,979件の相続が発生しており、司法統計年報によると、同年には、鹿児島家庭裁判所で185件*の遺産分割事件を扱っています。

一方、全国では、1,439,856件の相続が発生し、全国の家庭裁判所では、13,447件*の遺産分割事件を扱っています。

したがって、鹿児島県における相続事案に占める家庭裁判所に持ち込まれるほど争いとなった相続事案の割合は、全国ほど多くはないことが分かります。

ただし、遺産に不動産が含まれていると、争いになる可能性が高くなります。現金や預金と違い、不動産は分割し難い財産だからです。

*【出典】「令和3年司法統計年報 3家事編」62頁「第 44 表 遺産分割事件数―終局区分別―家庭裁判所別」｜裁判所

鹿児島県の地価について

次に、鹿児島県の地価の状況を見てみましょう。

以下は、鹿児島県と全国の地価対前年平均変動率の比較です。

【出典】「令和5年地価調査結果の概要」｜鹿児島県

鹿児島県の住宅地の対前年平均変動率は、26年連続のマイナス、商業地では、32年連続のマイナスとなっていますが、どちらも2022年から下落幅は縮小しています。

しかし、全国の住宅地、商業地の対前年平均変動率は、どちらもマイナスから脱しています。2023年の鹿児島県の地価は、全国の地価と比べてまだ弱含みということができます。

鹿児島県で最も地価が高いのは、県庁所在地である鹿児島市です。2023年の鹿児島市の対前年平均変動率は、住宅は0.3、商業地0.4と若干上昇しています。

鹿児島市の中でも、高級住宅街として有名なのが伊敷台にある「伊敷ニュータウン」です。 特にノースリバーヒルズと呼ばれている一画は、ビバリーヒルズの名前を取り、それに模して作られたとも言われているほど豪邸が立ち並んでいます。

また、鴨池新町は、高層マンションが立ち並び、鹿児島湾を臨むことのできるその景観の良さから、富裕層に人気がある町です。

鹿児島県では、鹿児島市ほどではありませんが、奄美市の地価も高めとなっています。奄美市は観光地として人気があり、ホテルなど宿泊施設が多く、また、美しい自然に囲まれて暮らしたいという裕福な家庭の人々も多く居住しており、地価が高いと推測出来ます。

相続争いは富裕層だけの問題ではない

ただし、被相続人に財産がそれほどない場合でも、相続争いと無縁だとは限りません。

令和4年の司法統計年報によれば、遺産分調停で認容による成立事案では、総数6,857件のうち、1,000万円以下の事案が2,296件と約33%、5,000万円以下の事案（2,935件）を含めると、75%を超えています。

この数字からも分かる通り、相続争いは、遺産の多寡にかかわらず発生するのです。

相続が争いになれば、好むと好まざるとにかかわらず、弁護士への依頼が視野に入ります。

「令和4年司法統計年報 3家事編」66頁「第52表 遺産分割事件のうち認容・調停成立件数」｜裁判所

鹿児島県の弁護士事情

そこで、鹿児島県の弁護士事情について見てみましょう。2023年11月現在、鹿児島県弁護士会には、以下の通り、228名が所属しています。

【出典】「鹿児島県弁護士会会員一覧」｜鹿児島県弁護士会

鹿児島県弁護士会に所属する弁護士のうち、鹿児島市内で活動する弁護士が8割を超えています。

そのため、自宅近くに弁護士が全くいないという状況にある方も多いと推測されます。 そのような場合は、近隣の市町村までエリアを拡大して探した方が良いかもしれません。 特に、人口が最も多く栄えている鹿児島市まで足を伸ばせば、相続問題を得意とする弁護士が見つかる可能性が高くなります。

弁護士にも、得手不得手があります。多少遠くなっても鹿児島市で相続問題に強い弁護士を探した方が、結果的には相続争いの早期解決に繋がります。

相続問題が心配な場合は、お早めに弁護士を探して相談してみることをお勧めします。

鹿児島県件の裁判所

最後に、鹿児島県に存在する裁判所の所在地の一覧を掲載します。