新潟県で不動産相続に対応している弁護士

1．新潟県の特徴

新潟県は、中部地方の日本海側に位置しています。一般的に、上越地方、中越地方、下越地方、佐渡地方の4地域に分けられ、その面積は、全国第5位を誇ります。

信濃川、阿賀野川、加治川などの河川の周辺には、肥沃な越後平野が広がり、綺麗な水で育った魚沼産のコシヒカリをはじめとする新潟産の米は、ブランド米として全国的に有名です。また、その米を使った酒も名産品の1つであり、久保田や八海山などの銘酒が有名です。

日本有数の豪雪地帯でとしても知られており、冬はスキーやスノーボードなどのウインタースポーツを存分に楽しめます。

自然豊かな田舎かと思いきや、新潟市は本州日本海側では唯一の政令指定都市となっている大都市であり、新潟県は様々な魅力を持っています。

2．新潟県の相続事情

令和3年度の新潟県で発生した相続は30,990件です。そのうち、全国の家庭裁判所が扱った遺産分割事件は、13,447件で、新潟家庭裁判所が扱った遺産分割事件数は200件と、全国総数のわずか1.5%となっています。新潟県が属する東京高裁所で扱った遺産分割事件は5,190件、こちらの中でも3.3%程度です。

新潟県で発生した相続のうちで、0.5％ほどが裁判所に持ち込まれるほどの争いになったことになります。全国の相続件数は約144万件であり、全国の家庭裁判所が扱った遺産分割事件の割合は0.9％となるため、全国的に見ても新潟県は相続事件の少ない県であることが分かります。

【参考サイト】司法統計情報　年報　詳細検索条件指定画面 | 裁判所 – Courts in Japan

3．新潟県の弁護士情報

新潟県弁護士会に所属する弁護士は、以下の通り、2023年10月現在で286名となっています。

【出典】「弁護士を探す」｜新潟県弁護士会

新潟県の遺産相続事件数200件を、弁護士1人当たりの件数にすると1.43件となります。

弁護士によっては、相続が専門外のこともあり、決して余裕のある人数ではないことが分かります。

また、弁護士も需要のある都市部に事務所を構えることが多いため、地域ごとに差がある点にも注意しなければなりません。

3-1．新潟市

新潟県弁護士会は新潟市中央区にあるため、新潟県の弁護士総数の6割以上が新潟市に集中しています。そのため、弁護士探しに苦労することはあまりないでしょう。

相続問題に強い弁護士も探しやすく、選択肢が多い分、相続に強い弁護士をしっかり選ぶことが重要になります。

3-2．長岡市とその他の地域

新潟市以外の市町村になると、弁護士が一気に少なくなります。

運良く近くに弁護士がいたという場合でも、その人が相続事件に長けているとは限らないため、弁護士探しの範囲を新潟市まで広げることをおすすめします。

新潟県弁護士会は、原則有料ではありますが（5,500円/30分※）、各地に10カ所の相談所を設けているので積極的に利用しましょう。

• 新潟相談所
• 村上相談所
• 五泉相談所
• 阿賀相談所（鹿瀬）
• 阿賀相談所（三川）
• 三条相談所
• 長岡相談所
• 上越相談所
• 佐渡相談所（両津）
• 佐渡相談所（佐和田）

※　内容や相談者の資力によっては無料で対応できることもあるとのことです。

新潟市の高級住宅街や、長岡市など人気の住宅街に一軒家を所有している、先代の相続時に相続税を支払った、相続人が不仲であるなど、相続問題に懸念がある場合には、まずは一度、相続問題に強い弁護士に相談してみましょう。

死後に相続人が初めて相談するよりも、生前の方が自身の思いを弁護士に伝えておくことができ、効果的に相続争いを防ぐことができます。

新潟県の裁判所

最後に、以下が新潟県の裁判所の一覧になります。