秋田県の特徴
秋田県は南北に長く、西部は日本海に面し、東部は奥羽山脈や白神山地など山岳地帯が広がっています。
2022年の人口推計(10月1日時点)によると、秋田県の人口は約93万人で、東北6県のなかで最小です(※)。
自然豊かな秋田県は、観光大国でもあります。
仙北市の田沢湖の水深は423メートルで、日本一の深さを誇ります。そして、ここの水を飲むと美人になるという、神秘的なお姫様伝説があります。湖の周囲には名所旧跡があり、アクティビティも充実しています。
同じ仙北市の乳頭温泉郷は、温泉ファンなら一度は訪れたい名湯です。宿はブナ林のなかにあり、山里の魅力を味わうことができます。
「なぐごはいねえかあ」でおなじみの、なまはげは、重要無形民俗文化財に指定された風習で、男鹿市にある「なまはげ館」でその歴史に触れることができます。本物のなまはげのお面は見どころです。
※【出典】2023年4月12日
秋田県の弁護士事情
秋田県弁護士会には2023年10月現在、以下の通り77名の弁護士が所属しています(*)。
秋田市 | 57名 |
---|---|
由利本荘市 | 3名 |
鹿角市 | 1名 |
大館市 | 5名 |
能代市 | 2名 |
大仙市 | 4名 |
横手市 | 5名 |
合計 | 77名 |
※【出典】秋田弁護士会
秋田市内には、7割以上の弁護士が固まっていることになり、上記の7市以外の市町村は弁護士空白地となっています。弁護士空白地の住民が相続のトラブルを抱えたら、他市の弁護士に依頼することになるので、もめごとが起きる前にコンタクトしておいたほうがよいでしょう。
弁護士事務所では無料相談の機会を設けているところもあるので、それを利用して自身が抱えている相続問題について尋ねてみてください。無料相談で好印象を受けた弁護士は、実際にトラブルが起きたときに頼りになるはずです。
秋田県の裁判所
次に、秋田県内にある裁判所をご紹介します。
裁判所名 | 所在地 |
秋田地方裁判所 秋田家庭裁判所 秋田簡易裁判所 |
秋田県秋田市山王7-1-1 |
男鹿簡易裁判所 | 秋田県男鹿市船川港船川字化世沢21 |
秋田地方裁判所 能代支部 秋田家庭裁判所 能代支部 能代簡易裁判所 |
秋田県能代市上町1-15 |
秋田地方裁判所 本荘支部 秋田家庭裁判所 本荘支部 本荘簡易裁判所 |
秋田県由利本荘市瓦谷地21 |
秋田地方裁判所 大館支部 秋田家庭裁判所 大館支部 大館簡易裁判所 |
秋田県大館市字中城15 |
鹿角簡易裁判所 秋田家庭裁判所 鹿角出張所 | 秋田県鹿角市花輪字下中島1-1 |
秋田地方裁判所 横手支部 秋田家庭裁判所 横手支部 横手簡易裁判所 |
秋田県横手市城南町2-1 |
湯沢簡易裁判所 | 秋田県湯沢市田町2-6-41 |
秋田地方裁判所 大曲支部 秋田家庭裁判所 大曲支部 大曲簡易裁判所 |
秋田県大仙市大曲日の出町1-20-4 |
角館簡易裁判所 秋田家庭裁判所 角館出張所 | 秋田県仙北市角館町小館77-4 |
秋田県の地価
弁護士への相談が必要になるほど「もめる」のは、多くの場合、不動産を巡る相続です。なぜなら、現金は、相続人間で簡単に分けることができますが、不動産はそうはいかないからです。また、不動産はときに、価値判断が難しくなります。
ご自分の不動産をどのように相続させるか悩んでいる方も、不動産を相続する方も、気になるのは土地の価格ではないでしょうか。
そこで2023年の地価調査から、県内の土地事情を探っていきます(*)。
※【出典】秋田県公式サイト「美の国あきたネット」地価調査結果
県全体の住宅地と商業地の様子
秋田県の住宅地の平均価格は13,200円/㎡で前年比0.8%減、商業地の平均価格は24,700円/㎡で前年比0.7%減でした。
全国的に住宅地が前年比0.7%、商業地が前年比1.5%と上昇するなか、秋田県では下落傾向が続いてはいますが、下落幅は縮小しています。
ただし、住宅地では、25年連続の下落、商業地、工業地などを含むすべての土地(全用途)の平均価格は26年連続で下落しています。
さらに詳しくみていきましょう。
住宅地:秋田市は4年連続で上昇を維持
住宅地価格を確認します。
秋田市内の住宅地価格は34,100円/㎡で前年比1.6%増と、4年連続で上昇を維持しています。
秋田県内で住宅地価格が高い地点ベスト3は以下のとおりです。
順位 | 住所 | 地価 | 前年比 |
---|---|---|---|
1位 | 秋田市手形字西谷地210番2 | 81,600円/㎡ | +4.1% |
2位 | 秋田市保戸野中町516番2 | 74,200円/㎡ | +3.5% |
3位 | 秋田市東通5丁目12番5 | 73,600円/㎡ | +4.0% |
価格が高い地点は、前年比上昇率も高率であることがわかります。
秋田市以外の自治体の住宅地価格は厳しく、大潟村が前年と同じ価格だっただけで、その他の市町村はすべて前年割れを起こしています。
下落幅が大きかったのは、八郎潟町(9,150円/㎡)の2.7%減や八峰町(4,100円/㎡)の2.5%減でした。
商業地:秋田市・大館市以外は前年割れ
商業地価格でも秋田市は、57,100円/㎡で前年比1.8%の増でしたが、秋田市と大館市以外の市町はすべて前年割れを起こしています。
村については商業地価格の調査が行われていません。
秋田県内で商業地価格が高い地点ベスト3は以下の通りです。
順位 | 住所 | 地価 | 前年比 |
---|---|---|---|
1位 | 秋田市千秋久保田町3番37 | 109,000円/㎡ | +3.8% |
2位 | 秋田市中通4丁目314番 | 78,500円/㎡ | +2.1% |
3位 | 秋田市八橋新川向91番4外 | 73,300円/㎡ | -4.0% |
秋田県の相続事情
2021年の秋田県の相続件数は16,019件で、秋田家庭裁判所に持ち込まれた相続事件は76と比較的と少ない印象です。
ただし、次でご説明する通り、秋田県では、秋田市に弁護士が固まっているので、他の市町村にお住まいの方は、相続開始前に弁護士に目星を付けておいたほうがいいでしょう。
相続でもめそうなら早めに弁護士に相談を
財産を遺す人も、財産を受け継ぐ人も、もし「うちの相続はもめそうかもしれない」と思ったら、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士は、依頼主の利益を最大にするために、法律に基づいて正しい相続の仕方を提案します。
相続でもめるのは、次のようなケースです。
- そもそも相続人間が不仲
- 相続財産の内容が不明瞭
- 遺産のほとんどが不動産
- 遺言書の内容が偏っている
- 寄与分や特別受益がある
など
もしこのうち1点でも気になるものがあれば、早めに弁護士に相談しておいたほうが無難です。