
新潟県の相続事情
新潟県の相続はどのようになっているのでしょうか。
新潟県の概要
新潟県は、中部地方の日本海側に位置しており、人口約2,266,000人で(2017年10月現在)、全国で15番目に人口の多い都道府県です。
信濃川、阿賀野川、加治川などの河川の周辺には、肥沃な越後平野が広がり、農業が盛んで、日本一の米どころとも呼ばれています。
魚沼産のコシヒカリなどはその中でも特に有名ですね。
また、日本有数の酒どころでもあり、久保田や八海山などの銘酒があります。
瀬波温泉、月岡温泉を始めとした温泉も多く、冬はスキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しめ、お米もお酒も美味しい新潟県は、観光地としても大変人気が高いです。
新潟県の裁判所
このような新潟県には、新潟地方・家庭裁判所、新潟地方・家庭裁判所三条支部、新潟地方・家庭裁判所新発田支部、新潟地方・家庭裁判所長岡支部、新潟地方・家庭裁判所高田支部、新潟地方・家庭裁判所佐渡支部などの裁判所があります。
新潟県の課税割合
新潟県の平成27年の課税割合は5.14%で全国第32位であり、全国平均の7.99%を下回っているため、相続争いも発生しにくいと考えられます。
しかし、前年の平成26年の課税割合は2.62%であったため、約2.5%も増加していることになり、今まで相続などとは縁がないと考えていた人々にも降りかかる問題となりました。
相続争いの件数は少ないとはいえ、前年より大きく増加することは避けられないでしょう。
そういった場合、上記の裁判所に遺産相続調停の申し立てをすることになります。
地価と富裕層
次に、新潟県の地価と富裕層の状況を見てみましょう。
地価が高い地域は新潟市
新潟県の地価が高い地域は、県庁所在地である新潟市に集中しています。 その中でも特に新潟市中央区や、西区や南区などは地価が高めです。
中央区は、新潟県の中心地であり、三越などの大型百貨店をはじめとした多くの商業施設や、様々な催し物が行われる朱鷺メッセがあるなど、非常に生活に便利な地域であるため、住宅地としても人気が高いです。
西区の関屋は、閑静な町並みが広がっており、静かで住みやすい地域となっています。
上記のような地域は、新潟県の中では高級住宅街に分類され、富裕層が集まっていると言っても良いのではないでしょうか。
長岡市
新潟市以外では、長岡市の地価が高めになっています。
自然に囲まれた長岡市は、子育てをするのに環境が良く、子供のいる世帯に好まれており、人口も新潟市に次いで第2位を誇っています。
このように、地価の高い新潟市の中心部や、長岡市に一軒家を所有している方は、相続税が発生する可能性が高いと思われます。
それ以外の地域
それ以外の地域は、特別地価が高いという市町村もないため、そこまで心配する必要はないとは思いますが、平成27年の大規模な税制改正により、相続税の対象となる人が増加しています。
富裕層に限らず、どのような家庭でも注意が必要となるでしょう。
新潟県の弁護士事情
それでは、新潟県の弁護士事情はどのようになっているのでしょうか?
新潟市
新潟県には新潟県弁護士会があり、その会員数は278名となっています。(2017年8月1日現在) 人口が多く、弁護士会の所在地でもある新潟市に居住している場合、弁護士探しに苦労することはあまりないでしょうし、相続問題に強い弁護士も探しやすいです。
新潟市以外の地域
しかし、新潟市以外にお住まいの場合は、自宅近くに弁護士が全くいないということも珍しくありません。 そのような場合は、新潟市まで出てきて探した方が良いでしょう。
運良く、自宅近くに弁護士がいるという場合でも、その弁護士が相続問題を得意としているとは限らないので、その際はやはり新潟市まで対象エリアを広げて探した方が効率的です。
もし、自宅近くに、相続問題に強く、地元に根差した活動を弁護士がいたなら、地域の事情や情報にも詳しく、最も頼りになる弁護士となり得るでしょう。
新潟市の高級住宅街や、長岡市などの地価が高めの人気の住宅街に一軒家を所有しているなど、相続問題が心配な場合には、一度相続問題に強い弁護士を探して相談してみることをお勧めします。