長崎県の相続状況
長崎県の相続事情はどのような特徴があるのでしょうか。
長崎県は、九州の北西部に位置しており、人口は1,348,529人で(2018年3月1日現在)、全国で29番目に人口が多い都道府県です。
長崎県といえば、観光名所でもある「ハウステンボス」や、平和公園が全国的にも有名で、最近では外国からの観光客にも人気になっているようです。
ハウステンボスは佐世保市にあるオランダの街並みを再現した大型テーマパークで、その広さはなんと東京ディズニーランドの1.5倍に相当するそうで、単独のテーマパークとしては日本で最大と言われています。
このような長崎県には、長崎簡易裁判所、大村簡易裁判所、島原簡易裁判所、佐世保簡易裁判所、平戸簡易裁判所、壱岐簡易裁判所、五島簡易裁判所、厳原簡易裁判所、諫早簡易裁判所、新上五島簡易裁判所、上県簡易裁判所、長崎地方裁判所、長崎家庭裁判所、などの裁判所があります。
長崎県の平成27年の課税割合は3.20%で全国第43位と非常に低く、全国平均である7.99%を大きく下回っているため、相続税について課税されるケースは他の都道府県に比べると低い地域であると言えます。。 ちなみに平成26年の課税割合は1.37%であったため、前年から比べると相続税の課税割合が若干増えているようです。
長崎県は青島、大島、樺島、黒島、九十九島、原島、平島、松島、福島などの多くの離島が存在しており、相続問題についても他の都道府県とは違った事情が発生してくる可能性が考えられます。そのため、長崎県の相続問題については、これらの地域性に精通している地元の弁護士に相談すると良いでしょう。
相続弁護士事情
長崎市には長崎県弁護士会があり、その会員数は160名(2018年4月1日現在)となっています。 長崎市の弁護士会本部と佐世保支部において相談業務を行っています。
またインターネットによる法律相談「ひまわり相談ネット」を利用することもできます。
それ以外の地域にお住いの方については、お近くの法律事務所で相続問題について相談することができます。
長崎県は地価の推移で見ると、相続税が課税される可能性が高いのは長崎市や佐世保市ですが、相続税が課税されないからといって遺産分割協議がスムーズにいくとは限りません。
むしろ、課税対象財産が限られているからこそ、相続人間で誰が引き継ぐのかについてもめることが多いとも言えます。 そのため、長崎市や佐世保市以外の地域にお住いの方の相続問題については、できる限り早めに相続に強い弁護士に相談することが重要です。
相談が早ければ、問題がこじれる前に解決することができるでしょう。 長崎市や佐世保市内の法律事務所であれば、比較的相続問題に関する取り扱い実績も多い可能性が高いため、安易に近所の法律事務所に相談に行く前に、これらの地域の法律事務所のうち相続に力を入れている弁護士をネットで検索して問い合わせすることをおすすめします。
地価と富裕層
長崎県は相続税の課税割合が比較的低い県です。課税されるポイントとなる土地の価値について見ていきましょう。
長崎県内の地価を調べてみると、最も地価が高いのが長崎市でした。坪単価にするとおよそ31万円と、県内で唯一30万円を超える地域です。次いで、時津町の20万円、長与町の19万円、佐世保市の17万円という順番になります。
ただ、これらはあくまで市内の平均値であり、市内でも場所によって地価にかなり違いが出てきます。長崎市内で最も地価が高い場所が、長崎駅周辺で坪単価106万円前後となっています。その他浦上で52万円前後、西浦上で40万円前後と比較的高い数字となっています。
長崎県内で相続税が課税されやすい富裕層が住んでいる地域としては、長崎市内の上西山町、や原爆公園の周辺、平和町、平野町、南山手町などが有名です。これらの地域には長崎大学医学部や大浦天主堂、諏訪神社などがあります。
その他長崎市郊外では三景台町なども有名です。 長崎市以外の地域では、佐世保市のもみじヶ丘なども比較的富裕層が多く住んでいます。
これらの地域にお住いの方は、不動産の評価額も高くなる傾向にありますので、相続が発生した際には相続税が課税される可能性があります。早めに税理士に相談しましょう。