愛知県の概要
愛知県は、全国的に見ても大都会である名古屋市がある県です。
実際、愛知県の中でも、名古屋市は飛び抜けて大きな都市圏となっており、人口も多い地域ですし、名古屋市では相続の件数も全国的に高くなっています。
また、愛知県には豊田市などの工業が盛んな地域もあり、やはり人口は多いです。
名古屋の弁護士事情
名古屋(愛知県)で弁護士を探そうという場合、相続に強い弁護士は探しやすいのでしょうか?
愛知県は全国でも比較的弁護士が多い
愛知県は、全国でも比較的弁護士が多い地域です。
具体的には、全国の弁護士数が35,000人程度であるのに対し、愛知県の弁護士数は1,700人程度となっているので、全国の弁護士の中で5%くらいが愛知県にいることになります。
この数字だけを見ると、さほど多くないと思われるかもしれませんが、日本の弁護士の16000人は東京に一極集中しているので、それ以外の弁護士数で言うと、愛知県はかなり多いのです。
実際に、全国で見ても、愛知県の弁護士の人数は、東京、大阪(4000人くらい)に次いで第3位となっています。
そこで、愛知県では、弁護士を探すのにさほど苦労することはないでしょう。また、それなりの人数がいるので、相続問題に強い弁護士も比較的選びやすい環境にあると言えます。
特に、名古屋市には富裕層が多く、相続案件も多い地域なので、相続問題の取扱になれた弁護士は一定数いると考えられます。
ただ、その分、相続問題に強くない弁護士に依頼してしまった場合、相手が相続問題に強い弁護士に依頼していると、力量に差がついて不利になってしまうおそれがあります。
名古屋で弁護士を探す場合には、相続問題を多く取り扱っていて、実績も高い良い弁護士を探す必要性が高いと言えます。
弁護士は名古屋市内に集中
また、愛知県の中でも、弁護士は名古屋市内に集中する傾向があるので、名古屋市以外の地域に居住している場合には、弁護士探しのために名古屋市まで出て行った方が良いでしょう。
自宅の近くにたまたま相続問題に強い弁護士がいれば良いですが、自宅近くの弁護士に限ると選択肢がかなり狭まってしまうので、名古屋市内も広く含めて弁護士探しをすることをおすすめします。
今は、多くの弁護士事務所がホームページを開設しているので、内容を見て相続問題についてのコラムや説明記事が充実していたり、実績が豊富であったりする事務所に相談をしてみると良いでしょう。
弁護士を選ぶ場合には、インターネット上の情報だけに頼ることなく、必ず自分で弁護士と面談して感触を確かめて、信頼できると感じた人に依頼することも大切です。
愛知県の相続件数
平成26年度における名古屋国税局のデータを見てみると、愛知県全体の相続税申告件数は5,058件で、納付税額の合計は1,190億円となっており、1申告あたりの相続税額は2,355万円です。
東京都の相続税申告件数は10,000件を超えているので、それと比べると半数程度にはなりますが、大阪では4,000件程度なので、それに比べると愛知県はかなり相続税が発生している件数が多いことがわかります。
相続税の課税割合も8.1%となっており、これは東京に次ぐ全国2位の数字です。
愛知県の地価
地価が高いエリアは名古屋市
愛知県内で、地価が高いエリアはやはり名古屋市です。
特に、近年名古屋駅を中に、地価が2ケタ以上上昇しています。
これは、2020年にリニアモーターカーが開業される予定があることなどとも関わりがあると考えられますが、実際に名古屋駅周辺では、各種のオフィスや飲食店などが開業して近年盛況を誇っています。
今後も名古屋駅周辺は、さらに発展していく可能性が高いので、近郊では地価が高くなっていくでしょう。
名古屋市全体で見ると、平均公示価格は1平方メートルあたり31万2848円です。
もちろん、愛知県内では最も高い数字となっていますが、日本全国の地価の中でもトップレベルとなっています。
名古屋市の16区の中では、名古屋駅の西側にある中村区の地価がもっとも高くなっており次いで駅の東側の中区が高くなっています。
名古屋市の中区
中区は、名古屋市の官庁や繁華街、各種のオフィスビルなどが集中している名古屋市の中枢部分であり、栄駅の周辺地域の地価は坪単価が約760万円と、非常に高額です。
愛知県の富裕層
名古屋市は富裕層が多い
名古屋市は、富裕層が多い地域です。
豪華な結婚式や結納などの行事を行うことでも有名ですが、高級住宅地も多く、相続税の納税割合や納税額も高いです。
納税額は1190億円ですが、この数字は大阪の846億円と比べてもかなり高くなっており、三大都市圏で言うと、東京に次いで高い地域です。
名古屋市中区は課税割合が最も高い
名古屋市の中で課税割合が最も高いのは、地価の高い中区です。
また、名古屋市には、昭和区や瑞穂区などの名古屋市中心部から少し離れた地域に富裕層が多いという特徴があります。
これらの地域には高級住宅街が広がっており、宅地の面積が広いので、1平方メートルあたりの地価そのものがそう高くはなくても土地価格が高くなるのです。
名古屋市以外に富裕層が多い地域
また、愛知県は、名古屋市以外の地域にも富裕層が多いことが特徴的です。
たとえば、刈谷市周辺では相続税を納付する人の割合が非常似高くなっており、東京都よりも課税割合が多いです。
全国的に見ても、市街地中心部から離れた場所であるにもかかわらず、これだけ高い課税割合が認められる場所はここくらいです。
また、自動車で有名な豊田市周辺のエリアでも、やはり世帯平均年収が高い富裕層が多いです。
豊田税務署の管轄地域内(豊田市、みよし市)では、課税割合が8.81%となっています。