オンラインや電話で無料相談も|外出自粛中でも相続問題を相談できる

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。
日本でも5月4日に緊急事態宣言の延長が決定し、全国各地で外出自粛の呼びかけが続いています。
「弁護士に相続の法律相談をしたくても、法律事務所に行けない…。」
そんなお悩みを抱えている皆さんに朗報です。
日本司法支援センター(法テラス)が電話やオンラインによる法律相談の導入に向けて動き出しているのです。
本記事では、法テラスのネット相談導入に関して詳述した後、オンライン相談に対応している法律事務所についてもご紹介いたします。
1.法テラスがオンライン法律相談を導入へ
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、皆さまが外出を自粛している現状とは裏腹に、DVの増加等を背景にして、法律相談の需要が広がってきています。
こうした動きを受けて、日本司法支援センター(法テラス)は、設立以来初の試みとして、電話やオンラインを用いた法律相談を導入しようとしています。
現在、法務省は「業務方法書」の改訂を急いでいて、早ければ5月中にも導入される見通しです。
コロナショックに揺れる現在、対面での法律相談が難しい方にとっては、とても嬉しい話なのではないでしょうか。
今後の迅速な対応が期待されます。
2.Zoomや電話での相談に対応する法律事務所も
また、法テラス以外にも、全国にはZoom(※)や電話での相談に対応している法律事務所があります。
※Zoom(ズーム)とは、複数人でのビデオ通話が可能なアプリケーションのことで、コロナショックを機に需要が増加し、会社のミーティングや大学の授業など、現在様々なシーンで使われています。
なお、オンライン相談・電話相談の料金体系やお申し込み方法は各事務所によって異なります。
相続弁護士Cafeでも遠隔・電話対応の事務所を紹介
相続弁護士Cafeでも、全国の選りすぐりの弁護士をご紹介しており、中には電話や遠隔での相談に対応している事務所もあります。
対応事務所は、事務所ごとの詳細ページに記載があります。
対面でのご相談と同様に、「初回相談は30分間無料」など特典を設けているところもありますから、是非ご自身に合う先生を探してみてはいかがでしょうか。
3.オンライン・電話相談だからこそのメリット
そうはいっても、法律に関する重要な話をリモートでするのに抵抗がある方は多いかもしれません。
しかし、オンライン・電話相談には、なんといってもその手軽さにメリットがあります。
複数人で同時参加できる
たとえば相続問題について、複数の相続人が一緒に法律事務所に相談に行くことはよくあることです。
こんなとき、オンライン相談では、先述したZoomなどのツールを活用すれば、それぞれが離れた場所から同時に相談に参加することができます。
親族同士(相続人同士)が離れて暮らしている方々や、幼い子供等の面倒を見る必要があって遠方に出向けないという方にとっては、むしろ好都合かもしれません。
交通費がかからない・事務所が遠くても大丈夫
従来の対面でのご相談では、法律事務所の立地によっては交通費がかさみます。
分かりにくい場所にあると、そもそも事務所までたどり着けないという方もいらっしゃいます。
また、ご高齢の方や車いすをご利用の方にとっては、遠くまで出向かれるのが難しかったかもしれません。
電話やオンライン相談では、こういった心配も取り除くことが可能です。
回線を繋ぐだけなので、当然のことながら交通費が一切かかりません。
事前にアクセスを調べたり、時間に余裕を持って電車に乗ったりしなくて済むのはとても楽です。
相続では近いほうがいいとは限らない
相続問題のご相談では必ずしもご自分のお住いに近いほうがいいとは限りません。
もちろん、基本的には近いほうがいつでも相談できて安心ですし、弁護士も対応しやすいのは間違いありません。
ただ、相続では他の相続人が様々な地域にいたり、被相続人の土地などの遺産が自分の居住地とは離れている場合も少なくないでしょう。
遺産分割で争いになったときも、他の相続人が大勢いる地域があれば、その周辺の弁護士に頼んだほうが早いこともあります。
このようなケースでは、電話相談やオンライン相談が便利です。
周りの目を気にしなくていい
通常、ほとんどの法律事務所では、個室での対応であったり、部屋をパーテーションで区切ったりと、ご相談者様のお話が外に漏れないような工夫がなされています。
もちろん、こういった対面相談の工夫でも十分にご相談者様の不安は取り除けるはずですが、電話相談やオンライン相談は、周りの目に敏感な方にとって、より強い味方になってくれるのではないでしょうか。
電話やオンラインで、弁護士の先生と一対一で話すことができるので、道中や事務所の入り口で知り合い等に会うことも、他者の目を気にすることもありません。
時間外の相談も柔軟に対応してくれる場合がある
ただ、中には、家族に話を聞かれたくないという方もいらっしゃるかもしれません。
法律事務所の中には、営業時間外であっても事前に予約すれば柔軟に対応してくれるところもあります。
早朝や夜間・休日などの相談も可能な場合がありますから、ぜひ時間帯を工夫されてみてはいかがでしょうか。
4.相続問題はぜひ電話やオンラインで
いかがでしたでしょうか。
法律相談は対面でしかできないわけではありません(債務整理は除く)。
法テラスの新制度導入の動きに加え、オンライン相談・電話相談を受け付けている法律事務所が多くあります。
コロナウイルス収束の兆しがなかなか見えないからといって、相続問題を放置してしまうのは、大変もったいないことです。
外出自粛中の今だからこそ、現在相続にお悩みを抱えている方には、電話やオンラインツールを活用した法律相談をおすすめいたします。