相続放棄を無料相談できる窓口一覧|電話相談や休日対応の窓口も紹介

相続放棄は、申述書を作成し、必要書類と一緒に家庭裁判所に提出するだけといった相続人自身でも比較的簡単にできる相続手続きです。

しかし、相続はそう何度も経験するものではないうえに、相続放棄には期限もあります。そのため、必要書類を収集し、申述書を書くだけでも期限内に行うことが難しいことがあるかもしれません。

そこで本記事では、相続放棄について無料相談できる窓口について取り上げてみました。相続放棄手続きの参考にしてください。

なお、相続放棄自体について詳しくお知りになりたい方は、次の記事をご一読ください。

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相続放棄を無料相談できる窓口|市区村町の役場

相続放棄を含め市区町村では、無料の法律相談を定期的に行っています。

市区町村での法律相談を利用する際のメリットは何と言っても気軽に無料で弁護士などに相談できることでしょう。

一方で、自治体によって変わりますが、曜日・時間が限定されている相談時間の目安が30分同一の相談については相談者1人につき1回のみ相談できるなど様々な制約があることも事実です。

相談時間を無駄にしないためにも、事前準備をしっかり整えて相談に臨む必要があります。

相続放棄を無料相談できる窓口|法テラス

次にご紹介したいのが法テラスです。

法テラスは、「全国どこでも法的トラブルを解決するための情報やサービスを受けられる社会の実現」という理念のもと、国によって設立された機関です。

ただし、法テラスで相続放棄の無料相談をするには、一定の要件を満たさなければなりません

法テラスで無料相談をするために満たすべき要件

満たすべき要件には、「収入」、「資産」、「民事法律扶助の趣旨に適すること」の3つです。

収入要件

無料相談の申込者と配偶者の手取り月収額(賞与を含む)を合算した額が、次の基準を満たしていることが必要です。

人数 手取月収額の基準
(※1)
家賃・住宅ローンを負担している場合に加算できる限度額
(※2)
単身者 18万2,000円以下 4万1,000円以下
20万200円以下 5万3,000円以下
2人家族 25万1,000円以下 5万3,000円以下
27万6,100円以下 6万8,000円以下
3人家族 27万2,000円以下 6万6,000円以下
29万9,200円以下 8万5,000円以下
4人家族 29万9,000円以下 7万1,000円以下
32万8,900円以下 9万2,000円以下

※1 下段の金額は、東京、大阪など生活保護一級地の場合に適用されます。
※2 申込者が、家賃・住宅ローンを負担している場合には、基準表の額を上限として、負担している額を基準額に加算できます。

資産要件

上記の収入要件を満たしたうえで、無料相談の申込者と配偶者の手取り月収額(賞与を含む)を合算した額が、次の基準を満たしていることが必要です。

人数 資産合計額の基準 (※)
1人 180万円以下
2人 250万円以下
3人 270万円以下
4人以上 300万円以下

民事法律扶助の趣旨に適すること

さらに、上二つの要件を満たしたうえで、次の条件に当てはまる場合には、無料相談を受けることができません。

  • 報復的感情を満たすだけの場合
  • 宣伝のための場合
  • 権利濫用的な訴訟の場合
    など

法テラスで無料相談をする際の注意点

法テラスでは、法テラスと契約している弁護士・司法書士が無料相談にのってくれます。ただし、1回の相談時間は、30分程度で、同一の問題につき3回までといった制約があります。

以下のサイトからご自分の近くにある法テラスを探すことが可能です。

お近くの法テラス(地方事務所一覧)」|法テラス

相続放棄を無料相談できる窓口|弁護士会・行政書士会

弁護士会の法律相談センターでは電話無料相談

弁護士会であれば、相続放棄について法律相談センターに電話相談を無料で行うことがでるエリアもあります。ただし、相談時間は、20分が目安となります。センターを訪れて相談することも可能ですが、有料となります。

行政書士会には必要書類の相談

行政書士会では、常設の無料相談会を行っており、相続放棄の必要書類についての相談であれば、利用するといいでしょう。ただし、相談には予約が必要なこともあるので、事前にご確認ください。

相続放棄を無料相談できる窓口|相続放棄手続きセンター

相続放棄手続きセンターは、司法書士法人が運営する相続放棄に特化した相談センターです。相談は無料な他、相続放棄手続きに要する費用が全国一律で、全国の相続放棄に対応しているのも魅力的です。

相続放棄を無料相談できる窓口|相続放棄相談センター

こちらも、上記と同様に司法書士法人が運営する相続放棄に特化した相談センターです。こちらのセンターには、司法書士の他に、行政書士や認定相続アドバイザーが在籍しているところが特徴です。

東京と大阪に相談所を設けており、無料休日相談会を実施しているほか、全国での相続放棄に対応しています。

相続放棄を無料相談できる窓口|相続弁護士相談Cafe

最後に、当サイト「相続弁護士相談Cafe」をご紹介させていただきます。

相続弁護士相談Cafeでは、相続放棄はもとより相続問題に強い日本全国の弁護士をご紹介させていただいています。初回の相談料が無料の弁護士事務所も多数掲載しています。

相続放棄でお悩みの方は、是非当サイトで相続放棄に強い弁護士をお探しください。

相続放棄に強い弁護士事務所を探す

相続放棄についてのよくある質問(FAQ)

相続放棄を無料相談できる窓口は?

相続放棄を無料で相談できる窓口は、次の通りです。

  • 市区村町の役場
  • 法テラス
  • 弁護士会・行政書士会
  • 相続放棄手続きセンター
  • 相続放棄相談センター
  • 相続弁護士相談Cafe
    など

相続放棄の必要書類にはどんなものがある?

相続放棄の必要書類は、被相続人と相続人との関係により異なります。

ここでは、相続人に共通な必要書類をご紹介します。

  • 相続放棄申述書
  • 被相続人の住民票又は戸籍附票
  • 申述人の戸籍謄本

この他に、費用として次のものも必要となります。

  • 収入印紙(800円分/申述人1人)
  • 切手(300円~500円程度)

相続放棄の必要書類については、次の記事に詳述しています。是非、ご一読ください。

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相続放棄は弁護士に依頼したほうがいい?

ここでもご紹介した通り、現在多くの司法書士が相続放棄に取り組んでいます。

しかし、以下の理由から当サイトでは、相続放棄を弁護士に依頼することをお勧めしています。

  • 弁護士の代理権の範囲が司法書士より広い
  • 費用相場は弁護士も司法書士もそれほど変わらない

相続放棄を弁護士と司法書士に依頼した場合の違いについては、次の記事でご紹介しています。

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相続放棄を専門とする弁護士がいます

相続放棄手続は自分でも出来ます。しかし、手続きを確実かつスムーズに進め、更に後のトラブルを防止する上では、弁護士に相談して手続するのがオススメです。

弁護士であれば、以下のような相続の悩みも的確にサポートしてくれます。

  • 相続放棄すべきか否か、判断が難しい
  • 相続財産の全体が分からない、調べたい
  • どんな書類を用意すればいいか分からない
  • 親族その他、周りに迷惑をかけたくない

本サイトでは、相続放棄を専門的に取り扱っている弁護士を厳選して紹介しています。
相続放棄でお悩みの方は、ぜひご活用ください

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