推定相続人とは|法定相続人、相続人、共同相続人となにが違うの?

★ お気に入りに追加
suitei 推定相続人

相続についてまだあまり知らない方でも、「相続人」という単語はなんとなく「相続する人なんだな」と分かるかと思います。
では、「推定相続人」はいかがでしょうか。色々調べてみると「法定相続人」や「共同相続人」という言葉も出てきますが、それぞれどういう違いがあるのでしょうか。

この記事では、「推定相続人」を中心に、その他の「相続人」が含まれる言葉を分かりやすくご説明します。

1.推定相続人とは

1-1.推定相続人の概要

推定相続人とは、誰かが亡くなると仮定して、その時点で相続人になると考えられる(推定される)人のことです。
つまり、相続開始前(その人が亡くなる前)に用いられる言葉です。

そして、相続が発生したときに誰が相続人になるかは民法で規定されています(民法887条、889条、890条)。
例えば、夫婦と子供2人の家庭で夫が亡くなったと仮定すると、その時点での推定相続人は妻と子供2人ということになります。

関連記事
【図解】法定相続人の範囲と相続分|相続できる人が一目で分かる
親族の中で相続人になれる範囲や優先順位、その人がもらえる相続分は民法で決まっています。「結局誰がどれくらい相続できる…[続きを読む]

1-2.推定相続人から除外されることもある

ただし、先ほどのように本来であれば推定相続人のはずの人でも、以下の場合には相続権が剥奪され、推定相続人ではなくなります。

  • 相続欠格にあたる場合(民法891条)
  • 廃除された場合(民法892条、893条)

相続欠格とは

被相続人の殺害や遺言書の偽造など、相続について非常に悪質な行いをした相続人について、相続人とはならないように定めているものです。
欠格事由という一定の場合に該当すれば、申請や請求等を経ず、当然に相続権を失います。

関連記事
相続欠格とは?相続権が無くなる相続欠格制度の要件を解説
相続欠格とは?相続権が無くなる相続欠格制度の要件を解説
ある行動をとると、故人の子供や配偶者であっても相続権がなくなります。 この制度を「相続欠格(そうぞく-けっかく)」と…[続きを読む]

廃除とは

欠格ほどの重大さや悪質さはないものの、被相続人(亡くなった人)に対する虐待や著しい非行などがあった場合、被相続人の意思に基づいて相続権を剥奪することです。
実際には、被相続人からの請求か、遺言の記載に基づき、家庭裁判所が廃除を決定します。

関連記事
disinherit
相続人の廃除を解説|廃除の方法、効果、裁判例、欠格との違い
相続人との不仲から、遺産を絶対に渡したくないと思われる方もいます。ただし、相続人には遺留分があり、一定の財産が渡るこ…[続きを読む]

2.推定相続人と法定相続人の違い

「推定相続人」と「法定相続人」、どちらも似た言葉で、違う意味なのか同じなのか戸惑われた方もいると思います。
実は、この2つはほぼ同じ意味の言葉です。

2-1.法定相続人とは

法定相続人とは、法律で相続人になると定められている人のことです。
先ほど、誰が相続人になるかは民法で規定されていると述べましたが、まさにその規定されている人のことを法定相続人と呼ぶのです。

なお、配偶者は常に相続人になります(民法890条)。
その他の人は、まず子供が優先され(民法887条1項)、子供がいなければ親や祖父母などの直系尊属(民法889条1号)、それもいなければ兄弟姉妹(民法889条2号)が相続人になります。

2-2.推定相続人とはなにが違う?

繰り返しになりますが、推定相続人と法定相続人は用語としての違いはあまりありません。

ただし、推定相続人は「相続発生前」にしか使われません。
つまり、法律で定められた「法定相続人」という大きな概念があり、それに基づいて相続開始前(亡くなる前)に推定される相続人のことを「推定相続人」と呼ぶということです。

3.相続人、共同相続人とは

3-1.相続人とは

「相続人」という言葉は多義的です。
先ほどの法定相続人を指すこともありますし、実際に相続放棄せず相続した人のことを指すこともあります。
ただ、法律上も一般的にも、推定相続人のことを相続人とは呼びません(相続発生後に使われます)。

3-2.共同相続人とは

複数の相続人がいる場合、それぞれの相続人のことを「共同相続人」と呼びます。
これも、相続発生後に用いられる言葉です。

まとめ

基本的には「法定相続人」が民法で定められており、相続開始前(亡くなる前)については「推定相続人」と呼びます。
より広い意味では単に「相続人」と呼んだり、複数人で相続する場合には「共同相続人」と呼ぶこともあります。

色々な用語があって難しいかもしれませんが、「法定相続人」が誰かをしっかり認識できていれば、相続で役立ちます。

関連記事
【図解】法定相続人の範囲と相続分|相続できる人が一目で分かる
親族の中で相続人になれる範囲や優先順位、その人がもらえる相続分は民法で決まっています。「結局誰がどれくらい相続できる…[続きを読む]

相続に強い弁護士が問題を解決します

相続に関し、下記のようなお悩みを抱えている方は、相続に強い弁護士にご相談ください。

  1. 遺産の分割方法で揉めている
  2. 遺言の内容や、遺産分割協議の結果に納得がいかない
  3. 不動産をどう分けるか、折り合いがつかない
  4. 遺留分を侵害されている
  5. 相続関連の色々な手続きが上手くいかず、困っている

相続発生前後を問わず、相続に関連する問題に対して、弁護士があなたの味方になります。 まずは気軽に相談されることをオススメいたします。

デフォルトpr下ボタン

この記事が役に立ったらシェアしてください!

あなたへおすすめの記事