今日から始める預金封鎖対策7選

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預金封鎖

今日からでも始められそうな、預金封鎖の対策、7つを紹介します。

預金封鎖とは?

その前に、預金封鎖とは何かについて、簡単に説明します。

預金封鎖が行なわれると、国民は銀行からお金を引き出せなくなるか、引き出せる金額に制限がかかります。そのうえで、政府は、預金に財産税をかけて、財産を没収します。さらに、新紙幣を発行して、旧紙幣を使えなくし、新しい通貨に切り替えます。

預金封鎖

「預金封鎖」「財産税」「新円切り替え」、この3つがセットになります。

日本でも過去にあった預金封鎖

そんなことありえないと思われるかもしれませんが、実は日本でも、預金封鎖がありました。

預金封鎖

1946年2月17日、日本政府は、突然、預金封鎖を実施しました。引き出し制限を設けて、世帯主は300円、世帯員は100円までとされました。現在の価値に直すと、それぞれ15万円、5万円くらいです。そして、最大90%の財産税をかけ、財産税を徴収した後に解除されることになりました。現金、預金、株式、金、不動産など、ほぼあらゆる財産が対象になりました。

預金封鎖は本当に起こるのか?

2024年に新紙幣が発行される予定ですので、預金封鎖が起こるのではないかと、噂されているようですが、おそらく、預金封鎖は起きない可能性のほうが高いです。なぜかというと、戦後と現代では状況がまったく違うからです。

現代では、日銀が国債を大量に保有しているだけで、本当に財政が破綻している状態とはいえないですし、デフレがずっと進行してきました。また、日本国憲法下では、国民の財産を奪うことは難しいでしょう。

しかし、絶対に預金封鎖は起こらないとはいえないし、それは誰にもわかりません。政府の財政破綻、ハイパーインフレのような特殊な状況がおきれば、預金封鎖は決してありえない話ではありません。ですので、今回の内容は、予測不可能な時代に備えるための、対策という位置づけです。

仮に預金封鎖の前提

前提として、預金封鎖が起こる場合、政府の財政状況の悪化だけでなく、国民の日常生活もかなり大変な状況になっていることを想定しています。インフレ、食糧難、物資不足、失業者続出など、異常事態がたくさん発生していることでしょう。そういう状況を想定したとき、今ある財産がどれくらいか、将来どんな生活を望んでいるか、などによっても対策方法は異なります。絶対に有効な対策はありませんので、参考として、ご自分の資産防衛を考えていただきたくお願いします。

①小銭を貯める

早速ですが、今日から始める対策の1つ目は、小銭を貯めることです。

戦後の預金封鎖では、10円以上、現在換算で5000円の通貨が対象になりました。額面の小さい通貨は交換する手間が多すぎるためです。そこで、こういう感じの貯金箱を用意して、貯金してみてはいかがでしょうか?

500円玉でも、2000枚たまれば、100万円になります。これが10個あれば、なんと1000万円です。ただし、重いので持ち運びには注意してください。

500円玉一枚の重さは7グラム、2000枚だと、14キログラムです。両手でなんとか持つくらいの重さです。

②ドルを現金で保有する

対策の2つ目は、ドルを現金で保有することです。

100ドル紙幣

国内での外貨預金は、まったく預金封鎖の対策になりません。外資系銀行であっても、日本で営業していれば、財務省・金融庁・日本銀行の影響下にあるからです。

そこで、ドルを現金で保有することをオススメします。いわゆる、ドルのタンス預金です。少なくとも、預金封鎖と新円切替は免れられます。見つかれば財産税で没収されるかもしれませんが。

預金封鎖が実施される事態になると、円の信用はなくなります。闇のマーケットで、ドル・ユーロ・人民元などで取引されることは十分にありえますので、外貨の現金はすぐに利用できる可能性が高いでしょう。仮に預金封鎖がなかったとしても、世界情勢がどうなるか誰もわかりませんので、様々な通貨に分散しておくことで、地政学的なリスク分散にもなるかもしれません。

③金・銀・銅の現物を購入する

対策の3つ目は、金・銀・銅の現物を購入することです。

その前に注意点ですが、一度の取引で200万円を超える、金地金やプラチナ地金、金貨、プラチナ貨を売却すると、取引業者から税務署に支払調書(下図)を提出しますので、あなたがいついくらの現金を得たか、税務署に報告されてしまいます。

金地金 支払調書

ただ、一度の取引が200万円以下の金・プラチナ、そして、銀地金は対象外です。

また、購入時にも、一度に200万円を超える場合は、本人確認書類の確認を求められ、何らかのタイミングで、税務署に情報がいく可能性もあります。200万円以下の購入では、本人確認は不要ですので、安心して購入できます。

金は1グラム当たり8800円くらいです(2022年6月27日時点)。

金 インゴットインゴット、バーの形をしたものは、5グラムから1キログラムまで、いろいろな種類があります。200gまでなら購入に身分証は不要です。初心者には5グラム、10グラムくらいがオススメです。ネットでも購入できますが、送料を考えると、店頭のほうが安いかもしれません。

金貨金貨は、トロイオンスという単位で取引されることが多く、1トロイオンスは31.1グラムです。1オンス、2分の1オンス、4分の1オンス、10分の1オンスなどの種類があります。デザイン的な加工がされていますので、インゴットよりも高めです。ネットでいろいろな種類の金貨が販売されています。

左図の金貨は、こちらより購入可能です。
【引用】楽天市場:ビジュー金銀プラチナ楽天市場店

次に、銀は1グラム当たり104円くらいです(2022年6月27日時点)。

銀 インゴットインゴットは、500グラム, 1キログラムが多いです。

銀貨銀貨は1オンスのものが多いです。金額はインゴットよりも高めです。


次に、銅は1kg当たり15000円くらいです(2022年6月時点)。

銅 インゴットこれは、インゴットの価格ですので、銅単体の価格とは異なります。インゴットは、500グラム, 1キログラムが多いです。
銅貨銅貨は1オンス単位です。コインとしての価値のほうが高いため、資産目的ではオススメできません。銀と銅のどちらも、ネットで購入できます。

 

金貨・銀貨・銅貨の販売店

金貨・銀貨・銅貨は店舗で購入できますが、ネットショップが商品も豊富で気軽に購入できて便利です。いくつかの店舗を紹介しておきます。

自動販売機

ちなみに、金貨・銀貨を購入できる自動販売機があります。これなら気軽に購入できますね。

金銀 自動販売機

【出典】スペースインターナショナル:金貨・銀貨の自動販売機

金などの現物のデメリットですが、換金しないと利用できません。預金封鎖実施中に換金するのは難しく、所持がばれると没収されかねません。いつか平和な時がきたら換金するつもりくらいで、保有するほうが良いでしょう。

④趣味の資産に換える

対策の4つ目は、趣味の資産に換えることです。趣味やサブカル・オタク系のプレミア商品を購入します。

古くからあるものとしては、レコード・CD、楽器、切手、書画骨董、古本、着物・洋服、アンティークコイン、ワイン・お酒、車・バイク・自転車、スポーツなどがあります。

昭和から平成にかけて発展してきたものには、漫画、アニメ、アイドル、特撮、パソコン、プラモデル、フィギュア、ゲーム、鉄道、ミリタリー、コスプレ、トレーディングカードなどがあります。

どれも一定の需要が存在し、海外のファンもいます。リアル店舗だけでなく、ネットオークション等でも売買可能です。預金封鎖が行われる状況でも、政府がこれら一つ一つを確認して、価格をつけることはほぼ不可能でしょう。事前にプレミア商品を購入しておき、預金封鎖後に、これらのものを売却すればいいのです。

プレミア商品

驚くほど高額なプレミア商品がたくさんあります。

フィギュア

【出典】お宝創庫:【特集】300万円超え!?高額フィギュアの世界

このフィギュアは、352万円です。ただ、等身大のため、大きすぎるかもしれません。

ポケモンカード

【出典】Twitter:magi秋葉原店@委託販売手数料4%

こちらのトレーディングカードは、なんと1000万円です。カードならサイズも小さく、保管や持ち運びが便利ですね。

ただし、これらの商品の価格は大きく変動しますし、偽造品も多いですので、よく勉強して、綿密な調査をしたうえで購入しましょう。単なる対策ではなく、趣味の一つとしてやれば、人生がまた楽しくなるかもしれませんよ。

⑤円を外国の銀行で保有する

対策の5つ目は、円を外国の銀行で保有することです。

外国の銀行に銀行口座を開設し、その銀行が提供する外貨預金のうち、円の口座に預けます。外国の銀行であれば、日本の預金封鎖の影響を受けませんし、円で保有していれば、将来、円高または円安になったとしても、為替変動リスクがありません。

ただし、日本と違って、外国の銀行では誰もが口座を作ることはできません。それなりの自己資金と信用力が必要になります。簡単に口座が作れる銀行はありますが、そういう銀行は、信用が低いことも多く、その銀行が倒産してしまうと意味がありません。こちらの対策は、それなりの知識と資産がある人向けでしょう。

⑥海外へ移住する

対策の6つ目は、海外へ移住することです。

外国の銀行・証券会社に口座を持ち、そこで資産を運用し、運用したお金は日本に戻さずに海外で使います。日本に資産がないのですから、究極の預金封鎖・財産税の対策になります。

口座開設や移住については、コンサルタントに依頼すれば、手続きをしてくれます。日本人に人気の移住先として、マレーシア、タイ、ハワイ、フィリピン、台湾、オーストラリア、インドネシア、ベトナム、シンガポール、カナダがあります。

海外へ移住するとなると、いろいろな心配があるかもしれませんが、文化や気候の問題は、慣れるようにしましょう。言葉の問題は、積極的に話すようにすれば誰でも話せるようになります。子供の問題ですが、むしろ子供のほうが慣れるのは早いでしょう。

ただし、海外移住はバラ色ではありません。海外では独自の問題も存在します。ほぼどの国でも、日本よりは治安が悪いと思って良いでしょう。洪水や地震などの大災害もあります。宗教的価値観の違いも大きいです。

それに、今は良くても将来どうなるかわかりません。香港の民主政治が失われたり、ウクライナがロシアに侵攻されたりと、誰もが予想しない事態がおこりえます。

ということで、最終的には自己責任ですが、そこそこ資産があって、国に縛られず自由に生きたい人にはオススメです。

⑦農業をする

対策の7つ目は、農業をすることです。一見、資産防衛と関係なさそうですが、実は、これが究極的な対策かもしれません。

最初のほうで、前提として、預金封鎖が起こる場合、国民の日常生活もかなり大変な状況になっていることを想定しました。

ここで、食料とエネルギーは死活問題です。これがないと人間は生きていけないからです。日本の食料の自給率は37%、エネルギーの自給率は、わずか11.8%です。自給率の改善が検討されていますが、改善の目処はまったくたっていません。

もし何らかの理由で、食料やエネルギー資源の輸入がストップすれば、日本は大混乱に陥ります。物々交換が始まると、お金がいくらあっても役に立ちません。食料やエネルギー資源を持っている人が勝ちです。ウクライナ侵攻で、経済制裁を受けているはずのロシアが強いのは、穀物や原油・天然ガスがあるからです。

そこで、預金封鎖対策を検討するほどの資産がある人は、農地や牧場を購入して、作物を育てたり、家畜を飼育してみてはいかがでしょうか?

農場

未経験でも大丈夫です。経験者を雇えばいいのです。日本の農業で人が集まらないのは、収入が少なく不安定だからで、ちゃんと給料を出せば、優秀な人は集まってきます。農場を経営し、自給自足の環境を整え、来るべき困難な時代に備えたら良いと思います。

海外への移住はハードルが高くても、田舎への移住なら検討してもいいかもしれません。移住者を歓迎している町や村も多く、地域おこしにもなります。東京だと都心に近いところでは、檜原村がオススメです。電車と車で都心から1時間半くらいです。

農業は甘くありませんが、逆に、経験は良い資産になります。大変な農作業を通して、一緒に生き抜く仲間ができるかもしれません。それもまた、形を変えた一つの資産といえます。

まとめ

今日からでも始められそうな、預金封鎖の対策方法、7つを紹介しました。

  • ①小銭を貯める
  • ②ドルを現金で保有する
  • ③金などの現物を購入する
  • ④趣味の資産に換える
  • ⑤円を外国の銀行で保有する
  • ⑥海外へ移住する
  • ⑦農業をする

難易度は、最初に紹介したものが一番簡単で、だんだんと上がっていきます。

ただ、注意すべきことは、予測不可能な時代にあって、絶対に有効な対策はありません。持っている資産の金額や、社会の情勢、本人の生き方によって、有効な対策方法も異なります。あくまでも参考として、ご自分で資産防衛の方法を考えていただければと思います。

どれか一つに決めるのではなく、いろいろな方法を組み合わせてやってみると、リスク分散になっていいかもしれません。

同様の内容を動画でも解説しています。

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監修
弁護士相談Cafe編集部
弁護士ライター、起業経験のあるFP(ファイナンシャル・プランナー)、行政書士資格者を中心メンバーとして、今までに、相続に関する記事を250以上作成(2022年1月時点)。
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